自身のベトナム戦争体験をもとに描いた『プラトーン』(1986)と『7月4日に生まれて』(1989)でアカデミー賞の監督賞を2度受賞したオリヴァー・ストーン監督が、「いかに気候変動を解決するか」について書かれたアメリカの科学者ジョシュア・S・ゴールドスタインの著書『明るい未来』を基に、原子力エネルギーを見直すドキュメンタリー『未来への警鐘 原発を問う』。
2022年のヴェネチア国際映画祭でCICT-UNESCOエンリコ・フルキョーニ賞を受賞した本作が、8月1日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが決定し、ポスタービジュアルが届いた。

貧困国は急いで発電を進めていて、最も安く早く簡単な技術である石炭を使うが、石炭は世界中で1年に50万人の死者をだす他、癌や肺気腫、心臓病などの影響を出している。経済の成長で、2050年までに現在の2〜4倍のクリーン電力が必要となるが、現実的に見て再生可能エネルギーではこのギャップは埋まらない。今、人類が選ぶべきエネルギーとは何か。
広島・長崎への原爆投下、チェルノブイリ原発事故、福島第一原子力発電所事故など、人類はこれまで被ばくによる被害を目の当たりにしてきた。
だが、石油・ガス業界が率先して行ってきた原子力エネルギーに対する大規模なネガティブ・キャンペーンによって、核に対する恐怖心を煽られた一面もあると、オリヴァー・ストーンは指摘する。
地球が気候変動とエネルギー貧困の課題に直面する今、果たして「原発」は未来への鍵となるのか。オリヴァー・ストーンの原子力に対する提案をどう受け取るべきか。世界に問う、衝撃のドキュメンタリー。
8月1日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開